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柳田國男『明治大正史 世相篇』注釈プロジェクト
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田村和彦
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別に第二のそれよりも珍しく、また上品なるもの
1章2節344-19~20 「別に第二の、それよりも珍しく」と読点を加えて読めば、ここでいう「それ」を「禁色の制度」(344-17)の代名詞と捉えられ、この制度的拘束を超える技術、条件をもちつつも、それを具現化、通俗化しなかった理由として、「之を制抑して居た力」(345-2)であるところの第二の禁色、すなわち「天然の禁色」が潜んでいると想定されていることになる。[田村] →拘束、単に材料と色と形とが、自由に選り好みすることを許されているといふまでである、新旧雑処して残つて居たといふこと
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